化学療法を実施する場合

精巣腫瘍の病期がU期以上(転移がある)であれば化学療法が行われます。T期
でも再発を防ぐ予防的な措置として化学療法が行われることがあります。


なお、予防的措置としては腫瘍の組織型がセミノーマの場合、放射線治療が有効
ということもあり、後腹リンパ節に対する予防放射線を行います。


U期以上の進行性精巣腫瘍では転移が確認された時点で、すでに病気が全身に
拡がっている可能性も考慮して、全身的化学療法をおこないます。


精巣腫瘍の化学療法ではシスプラチンという抗がん剤を中心とした化学療法を行い
ます。シスプラチンは精巣腫瘍の治療成績を飛躍的に向上させた抗がん剤です。


化学療法は、薬の効き方をみながら扱う抗がん剤の種類を変えていくこともあります。



BEP療法ブレオマイシン+エトポシド+シスプラチン ←基本的な化学療法
VIP療法エトポシド+イホスファミド+シスプラチン
CPN療法イリノテカン+ネダプラチン
TIN療法パクリタキセル+イフォマイド+ネダプラチン



これらの化学療法は数週間から数ヶ月にわたって行われ、画像診断で他の器官や
臓器への転移が消え、血液検査(腫瘍マーカー)の数値が平常になるまで続きます。