精巣腫瘍の組織型と病期

精巣腫瘍は腫瘍の構成成分によって2種類の組織型に分かれます。腫瘍の構成成分
は血液検査である程度の目星をつけますが最終的には摘出した腫瘍の病理検査で
確定します。


【精巣腫瘍の組織型】


■ セミノーマ型


セミノーマの像からのみ成り立っている場合


■ 非セミノーマ型


構成成分の中に「胎児性がん」 「卵黄嚢腫(らんおうのうしゅ)」 「絨毛がん」 「奇形腫」
のいずれかが含まれている場合



セミノーマは化学療法と放射線療法がともに有効で、非セミノーマは化学療法は有効
ですが、放射線療法は有効でないという特徴があります。


【精巣腫瘍の病期】


精巣腫瘍の進行具合(転移の状況)によって病期の区分があります。


■ I期(ステージ1)


腫瘍が精巣に限局して存在している場合をいいます。原発病巣である精巣摘出後に、
画像診断で転移を示すものがなく、腫瘍マーカーの数値が順調に低下し、正常値に
戻った場合をI期としています。


■ U期(ステージ2)


横隔膜以下のリンパ節転移、具体的には腹部大動脈、大静脈周囲のリンパ節だけに
転移している状態をII期としています。このII期は、リンパ節のサイズにより小さい時を
IIa期、大きい時をIIb期と細分類されます。


■ V期(ステージ3)


転移の範囲が広く、横隔膜以上のリンパ節にまで認めれた場合をIIIa期、肺に認めら
れた場合をIIIb期、肝や脳まで転移が認められた場合をIIIc期としています。


なお、U期以上を進行性精巣腫瘍と分類します。


この病期分類は、がんの進行にしたがって定義されたもので、治療方針を考える上で
極めて実際的なものです。