検査そして即摘出手術!
診察室でこっぴどく怒られた後は、気休め程度にエコー(超音波検査)した。
睾丸の肥大には精巣腫瘍以外にも原因があるためその可能性を探っていたのだと
思うが精巣腫瘍以外の確率はほとんどないように思えた。
診察してくれた医師はイライラしているようだった。それもそのはずでこんなに睾丸が
大きくなるまで放置しておくのは前代未聞だし、腫瘍が悪性であれば放置していた
時間だけ転移している可能性も高いからだろう。
病気はどんなものであれ、早期発見、早期治療が基本である。
ため息とともにエコー検査が終わるとすぐに血液検査を受けるための手はずが整えられ
別階に移動することになった。
その際に医師は
「運のよさそうな顔をしているから大丈夫だろう。それと今日このあとすぐに摘出手術を
するから家の人に連絡して入院の手続きと入院の道具をもってきてもらえ」
といった。
「えっ!すぐ摘出手術するんですか?」⇒精巣腫瘍の手術
精巣(睾丸)腫瘍が疑われた場合はその腫瘍が血液検査や病理検査によって良性
か否かが判明する前でもとにかく即手術するのが基本になっている。
他の病気であれば、まず腫瘍組織を一部取り出して、病理検査などで良性か悪性か
を診断してから悪性であれば手術という方法をとるのが基本だが、精巣腫瘍の場合
は腫瘍組織を一部取り出す作業がきっかけで悪性腫瘍の組織が転移する可能性
があるためとにかく精巣腫瘍が疑われた場合は即摘出となる。
さすがに即摘出手術というのには驚いたが仕方ないので家に電話して事の経過を告げた。
意外に母は落ち着いていた。というのもずっと前から僕の股間の異変に気づいていたらしいのだ。